090407
「寝乱れ蓮子 * お供狸」
080709のつづき
はぁあああ
人生めんどくせぇし眠いし調子出ねぇよお
そんな感じの今日この頃
秘封倶楽部はどーしているのかと思ったら
のこのこ迷い込んだ幻想郷で腹を空かし途方にくれておりました
虚ろな目つきで彷徨ううちに通りかかったのはたいそー立派なお屋敷の門前
おりしもひとりの家人が箒を手に欠伸をしております
「あっ」
もちろん二人に気づきますね
「あーっ ! 」
「ん ? 」
「ああああ、ここここ、やややや」
「ああああここここやややや ? 」
「いいいい、おまおまままま」
「いいいいおまおまままま ? 」
激しくうろたえつつ箒に跨って門内に跳び込んでしまいました
なんなんだいったいと思ったら別の家人が走り出てまいります
箒のよりだいぶ年嵩…使用人の格で言えば執事とか大番頭といった風情
「こ、これは八雲様 ! うちの者が失礼いたしましたぁぁぁっ ! 」
ぐわばっ !
いきなり地べたに平蜘蛛
「うわっ、な、なんで土下座 … ? やくも ? 」
「躾がゆきととかず申し訳ございません ! あの者は後できっつううううく締上げておきますので、ここはどうか、どうかぁぁっ ! 」
「はぁ…いえ…」
「あいにく主は昨日より家を空けておりますのですが、あああ … よもやあの八雲様が御出でになりあそばせられてしまうとはっ ! 」
「あ 〜 やくも ? 」
「しかも、門からとはっ ! いやっ、さっすがは八雲様っ ! この爺、敬服いたしませられてござりまするうううううっ ! 」
「え … いや … それほどでも … やくも ? 」
そんなこんなで主が留守中の稗田屋敷で饗応をうけるメリーと蓮子
飯どころか酒までかっ喰らったあげく図々しくもお泊り
夜中に目を覚まして
「 … どこだ ? ここ」
*
あ〜
めんどくさくて、とてもこれ以上書けん
いろいろとねぇ、仕方ないのよ …
はあああ
まぁ、ともかく
え〜と
いちおーオチは考えてあるぞ
*
「留守の間なにかありましたか ? 」
「はっ、それなんでございますが … 八雲様がいらっしゃいしまして … 」
「紫様 ? 」
「はい」
「 … 」
「突然のことで小物どもがうろたえまして、いや、もう … 」
「紫様がいらっしゃったのか ? 」
「ええ、たいへんでございました …あ、御心配なく他の者はともかく、この爺がおりますゆえ、万事粗相無く … 」
「あ〜 … 私はその紫様のお招きでマヨヒガへ行っていたのだぞ ? 」
「はい」
「 … え〜と」
「ほんに、よくぞご無事で … もしや夕餉の鍋の具にでもおなりになっているのではないかと、この爺 、胸がわくわく… 」
「 … この三日の間、私はマヨヒガで鰹を食ったり話を聴いたりパジャマを着たりしていたのだ鰹は美味いぞ 」
「はぁ、お楽しゅうございましたか ? それはようごいました。かつおは爺も好物でございます。ほっほっほっ」
「 … 呆けたのか、爺 … あのな … 鰹とゆーのは海の魚だおまえが知るわけなかろう」
「はい」
「 … あ … あー、海ってゆーのは … い、いや、そんなことよりもだ ! 」
「はい」
「私はずぅ〜っと紫様たちといっしょにいたのだ」
「はい」
「だからな … 私が紫様といっしょだったとゆーことは、紫様は誰といっしょだったのでしょう ? 」
「はい ? 」
「よおおおく考えてみろ」
「はぁ … そりゃ、阿求様と … ? … おや … あれぇ ? 」
「ほんとうに紫様だったのか ? まちがいなく」
「そ、それはもう … 八雲様を見間違えるなどということがあるわけございません。いつものように… 」
「いつものように ? 」
「 … おお … 」
「 ? 」
「おお … なんと … 」
「どうした ? 」
「 なんとうかつな … 」
「 ? 」
「あのお供 …アレは … 」
「お供がどうした ? 」
「八雲様がお連れになっていたのはいつものお狐様ではなく … 」
「藍殿ではなく ? 」
「た、狸でございました ! 」
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090301/02
男前蓮子
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090102
男前蓮子
女子は男前がよろしかろーかと
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